五箇山和紙は、1988年に「越中和紙」の一部として国の伝統的工芸品に指定されました。

五箇山は岐阜県の白川郷と共に、合掌造り集落としてユネスコ世界遺産に登録されている有名な地域です。

 

全国有数の豪雪地帯であることから豊富な雪解け水があり、その水で育まれた自家栽培の楮が原料です！

 

楮の繊維は長く、また五箇山の和紙は特に楮の量が多いため、紙の強度・耐久性はとても高くなっています。

 

染料や紙を白くする薬品などは一切使わず、「雪さらし」という雪国ならではの方法で紙を白くします。

 

通常のパルプ紙は時間が経つと黄色く変色したり紙質が落ちますが、五箇山和紙は耐久性があり、100年前に作られたものと現在つくられたものの色や紙質に差異がありません。

 

なんと！和紙に書かれた文字の墨の色まで変わらないそうです！

 

その耐久性の高さから、桂離宮の障子紙をはじめ宮内庁や国の重要文化財の補修用紙としても重宝されています。